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神奈川県公立高校 共通選抜 入試問題 数学
2024(令和6)年度 の解説

統計と確率の問題が、論理立てていけば割とすんなり解けるものでした。こういうのでいいんです。
反面、図形の問題はどれもひらめきを必要とする感じで、紙一重で明暗が分かれてしまったかも知れません。
時間制限のある中で道筋が見えてこないと、あせりますよね。
公立の共通問題では、解法はもうちょっと誘導して欲しいなぁ。

■問1

正解率(ア)98.0% (イ)97.7% (ウ)89.2% (エ)94.8% (オ)91.9%
まぁ、だいじょうぶでしょう。

■問2

正解率(ア)89.6% (イ)90.9% (ウ)69.8% (エ)76.5% (オ)55.8% (カ)86.2%
特に難しいものはなし。しかし(オ)の球の体積を求める式を覚えていない人、多いな。

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■問3

正解率(ア)(i)(a)92.6% (b)90.7% (A)12.8% (イ)(i)57.8% (A)33.4% (ウ)3.4% (エ)18.6%
(ア)
(@)これは素直な問題。
(A)分かったことを図に書き込んでいくと道筋が見えてくる。できれば、もう少し図が大きいとありがたい。これはできなくてもしょうがないですね。
(イ)昨年に引き続き、統計の問題が比較的やさしい。平均値を計算しなくても済むのは助かる。
(ウ)小問集合中の図形の問題には、正解率が激低なものがちょいちょいあるのですが、これは典型的な例。補助線がうまく引ければ秒殺ではありますが、ひらめき勝負はやめて。
(エ)この手の文章から一次方程式を立てさせる問題は、もっと簡単なやつでも、だいたい正解率が低い。このレベルだと、大概の受験生がお手上げになってしまう。

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■問4

正解率(ア)89.1% (イ)69.1% (ウ)6.0%
(ア)は毎年必ず点を取らせてくれるやつ。サービス問題です。
(イ)もよくあるパターンのやつ。計算もそれほど面倒ではない。
(ウ)CO:OF=2:1が誘導になっているのですが、それを利用した下のやり方は、ある程度応用力があって、なおかつ類題の数をこなしていないと出てこないでしょうね。 実際の面積を求める方法や、等積変形を利用する方法でもできるので、地道にやってもOKです。もっとも、高得点を目指す必要がなければ、飛ばしていいでしょう。

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■問5

正解率(ア)49.5% (イ)48.0%
苦行としか思えない謎ルールの多い神奈川県の確率問題ですが、今年はシンプル。
36パターン総当たりでもいいですが、整理して考えれば、当てはまるものを数え出した方がずっと早い。

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■問6

正解率(ア)51.3% (イ)4.8%
(ア)これは正解してね。
(イ)展開図の一部を移動させるパターンは過去問にもありましたが(2021年の問6)、その先が思いつくかなんだよなぁ。三平方を使うはず。でも、どこで?って、悩んでいるうちに終わってしまった受験生も多かったのではないでしょうか。 これはパッとひらめくと言うよりは、しっかりと図を書いているうちに自然と気づく感じ。最終問題は、作図力が問われるものが多いですね。

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