神奈川県公立高校 共通選抜 入試問題 数学
2021(令和3)年度 の解説
合格者平均点58.2点
ムズカシイ問題もいくつかありますが、全体的には易しめですね。
ノーミスなら80点くらいとれそうな感じ。
今回は、前半の易しいエリアがちゃんと易しい。これは、とても良いことです。
小問集合の中に難問をひそませておいて、受験生をパニックにおとしいれる、みたいなことはやめていただきたい。
■問1
正解率(ア)96.4%(イ)92.7%(ウ)95.7%(エ)88.7%(オ)90.3%ここは満点が基本でしょう。
■問2
正解率(ア)92.3%(イ)93.9%(ウ)85.2%(エ)80.0%(オ)86.2%(カ)46.8%(カ)は補助線を引くというアイデアが出るかどうかにかかっていますね。分からなくても、とりあえず色々手を動かしていると、あれ、これ、いけるじゃん、となる可能性があります。
■問3
正解率(ア)@ab:88.2% c:88.7% A7.8%(イ)32.9%(ウ)@52.3% A62.9%(エ)33.1%(ア)
(@)これはいくら何でもカンタンすぎませんかね?
(A)前問との難易度に差がありすぎてクラクラする。急にメンドクサイ。式が見慣れない形になるのでとまどうし、式を立てても計算がまたしんどい。 ここは上位狙いの受験生以外は、できなくて良いかな。
(イ)ストレートに理解度を試す問題。こういうのでいいんですよ。変にひねらなくて。
(ウ)中学受験の小学生には余裕の問題。逆に中学生には見慣れない問題かも知れませんね。
(エ)これまたド直球の連立一次方程式。こういうのでいいんです。
■問4
正解率(ア)85.5%(イ)46.5%(ウ)5.6%(ア)はできなきゃマズい。確実にとりましょう。
(イ)は座標に分数が出てくるのでメンドクサイと思うかも知れませんが、やることはいたって普通です。
(ウ)の等積変形を使う解法は、類題を解いたことがないと、まず思いつかないですよね。上位狙いの受験生以外は、捨ててもいい問題でしょう。逆に、上位狙いの受験生は問題集でやったことがあるはずなので、ぜひ正解したいところ。
■問5
正解率(ア)44.5%(イ)11.9%こういう無意味なナゾ作業を強いる問題は良くないですね。数学の力というよりも、忍耐力の問題になってしまう。むやみにルールを複雑にするのはやめていただきたい。
(ア)これは条件さえしぼれればカンタン。まぁ、36通り総当たりという力わざで行ってもいいです。
(イ)楽にできる方法が無さそうで、結局は地道に調べるしかないですね。よほど慎重に行かないと、総当たりでも結構見落とします。
■問6
正解率(ア)69.1%(イ)63.6%(ウ)3.4%(ア)(イ)この2問は確実に取らなければいけません。サービス問題と言っていい。
(ウ)きちんと図が描ければ秒殺。描けなければ迷宮入り。これはもう、できる人にはできるし、できない人にはできない。立体を平面に落としこむイメージがわかなかったらしょうがない。あきらめましょう。