神奈川県公立高校 共通選抜 入試問題 数学
2020(令和2)年度 の解説
合格者平均点55.7点
昨年に引き続き、数学はムズカシめだと思います。
その最大の要因は、これまでにないパターンの出題にとまどうこと。
落ち着いて考えればそれほど難しくはないよ、という見方もあるでしょうが、
時間制限がある中で見慣れない問題に出くわしたら、アセりますよね。
そういうときこそ、ムリめな問題はさっさと捨てる。
それでもノーミスなら、基本問題だけでも65点までは行ける。
数学がそれなりに得意なら80点までは行ける。あと20点が、なかなかキビシイ。
■問1
正解率(ア)92.8%(イ)97.4%(ウ)95.5%(エ)85.0%(オ)91.0%ここはチョロい。ノーミスで。
■問2
正解率(ア)90.9%(イ)90.5%(ウ)83.3%(エ)82.7%(オ)72.3%(カ)52.5%(カ)は引っかかるかも。この手の問題は、中心から円周上の点に補助線を引くのが定石。
■問3
正解率(ア)@a:93.5% b:88.9% A39.1%(イ)@40.7% A54.9%(ウ)5.1%(エ)20.8%(ア)証明問題が問7から問3へお引っ越し。「あれ?」となったでしょうが、問題自体は楽勝。
(イ)これまで標本調査と言えば、小問で1問、カンタンなのを出題するだけだったのに、まさかのボリューム。条件の整理も、その後の計算も、けっこうメンドクサイ。 Aはすぐに分かるのに、@もできなきゃ点がもらえない。ツライ。
(ウ)ほぼ毎回、小問集合の中に入っているパターンのやつ。そして毎回、正解率が極端に低いやつ。今回もカンタンではない。
(エ)意外とできないやつ。歯車の問題は反比例だと分かっていれば、チョロいんですけどね。
■問4
正解率(ア)89.0%(イ)49.3%(ウ)3.9%(ア)は確実にとりましょう。
(イ)は地道に座標を出していくだけ。計算さえ間違えなければ問題なし。
(ウ)はどうやって求めるかのアイデアが出なければサヨウナラ。プランが立っても、ゴールまでの手順が多いので、あせらず行くべし。
■問5
正解率(ア)66.8%(イ)12.3%(イ)確率に空間図形をからめてきたのが斬新。これまでは、出たとしても平面だったのに。ちゃんと条件整理さえできればとれる問題ではありますが、 空間図形というだけで、頭が拒否する受験生が多そう。
■問6
正解率(ア)50.6%(イ)34.6%(ウ)0.5%(ア)難易度的には、落としたら致命的と言っていいくらいイージー。でも、時間的にここまでたどり着けない受験生も多いですよね。
(イ)どういう図形になるかさえ分かれば瞬殺。必ず作図するように。
(ウ)最終問題らしく、なかなかハード。まず、展開図をきちんと描けるかでハードルが1つ。そして、補助線のアイデアをひらめくかで、またハードルが1つ。 ゴールまでの道筋が見えないときは、とにかく図を描いてあれこれ試してみること。あせったら負け。